中古スマホ・格安スマホでも安心!故障時の修理費比較と対策
中古スマホや格安スマホを購入する際、一番の心配事は「故障した時どうすればいいの?」「修理代が高くつかない?」ということではないでしょうか。新品のスマホと比べて初期保証が短かったり、購入店によってサポートが異なったりするため、不安を感じるのは当然です。この記事では、中古・格安スマホユーザーに向けて、代表的な故障の修理相場から、故障を未然に防ぐための日常的な対策、修理業者の選び方までを徹底解説します。万一の時にあわてずに対処できる知識を身につけて、お得なスマホライフを安心して楽しみましょう。
- 中古スマホ・格安スマホ、故障した時の修理費はどれくらい?
- 故障しやすい中古スマホ・格安スマホの特徴とは?
- まずは確認!故障時の保証は使える?初期不良と自然故障の違い
- 画面割れの修理相場は?純正と非純正パーツの価格の差
- バッテリー交換の費用目安と寿命を迎える前の対策
- 水没(水分障害)時の修理は可能?費用と復旧の成功率
- 充電できない!故障原因は端子不良?それとも充電器?
- カメラが起動しない…修理以外に自分でできる確認方法
- 中古スマホ購入時にかける!故障リスクを減らす3つの確認ポイント
- スマホ保険(携帯保険)は格安スマホでも加入できる?
- 修理に出さずに済む!日常からできる故障予防対策5選
- 自分で修理は可能?DIY修理のメリット・デメリットとリスク
- 修理業者を選ぶポイント!安心して任せられるお店の見分け方
- 修理費用が高すぎる…そんな時の最終手段と買い替えの判断基準
中古スマホ・格安スマホ、故障した時の修理費はどれくらい?
中古スマホや格安スマホが故障した場合、その修理費用は故障の種類や端末のモデル、メーカー純正パーツを使用するか非純正パーツを使用するかによって大きく変わってきます。例えば、最もよくある故障の一つである「画面割れ」の場合、最新のフラグシップモデルだと3万円以上かかることも珍しくありません。しかし、中古市場で人気の高い数世代前のモデルであれば、1万円前後で修理できる可能性があります。
バッテリーの交換費用は比較的安価な傾向にあり、多くの機種で5,000円から1万5,000円が相場です。これは、画面のような機種ごとの専用部品ではなく、比較的共通性の高い部品であるためです。また、カメラの不具合や充電端子の故障など、一部の部品のみを交換する修理の場合は、数千円から2万円程度で収まるケースが多いです。
ただし、水没(水分障害)や基板の故障といった内部的な問題が発生した場合、修理費用が一気に高額になるリスクがあります。基板修理は高度な技術を要するため、人件費がかさみ、修理そのものが難しく、結果として買い替えを促される場合も少なくありません。このように、修理費用は「何が故障したか」によって全く異なることを理解しておくことが、適切な判断への第一歩です。
故障しやすい中古スマホ・格安スマホの特徴とは?
すべての中古スマホ・格安スマホが故障しやすいわけではありません。しかし、以下のような特徴を持つ端末は、相対的に故障のリスクが高まる傾向にあると言えるでしょう。
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バッテリーの健康状態が公表されていない端末
スマホのバッテリーは消耗品です。中古で購入する場合、前の所有者がどのように使っていたかがバッテリーの寿命を左右します。バッテリーの最大容量(健康度)が80%を切っている端末は、すぐに交換が必要になる可能性が高まります。 -
発売から3年以上経過した端末
長く使われている端末ほど、物理的な経年劣化(例えば、充電端子の緩みやボタンの反応悪化)が進んでいる可能性があります。また、メーカーの公式修理サポートが終了している「修理受付終了機種」の場合、純正部品の在庫がなくなり、修理そのものが困難になるリスクもあります。 -
「ジャンク品」や「動作確認済み」のみの記載の端末
特にネットオークションなどで見かける「ジャンク品」は、明確な故障がある状態で販売されています。「動作確認済み」とだけ書かれている場合も、どの部分の動作を確認したのかが不明確です。画面は映るがタッチが効かない、というような「部分故障」の可能性もあるため、注意が必要です。 -
海外版やロック端末
海外モデル(国際版)は、国内では入手困難な部品が必要になる場合があり、修理が難しくなることがあります。また、キャリアのロックがかかっている端末も、すべての修理業者が対応できるわけではないため、修理を依頼できる場所が限られてしまうデメリットがあります。
まずは確認!故障時の保証は使える?初期不良と自然故障の違い
故障が発生した時、真っ先に確認したいのが「保証が適用されるかどうか」です。中古スマホ・格安スマホの場合、保証内容は販売店によって大きく異なります。
多くの場合、購入後30日間程度の「初期不良保証」がついています。これは、購入時点ですでに存在していた隠れた欠陥(到着した時から充電ができない、再起動を繰り返すなど)に対して適用される保証です。この場合、多くの販売店では無償での修理または交換に対応してくれます。
問題は、購入後しばらく経ってから発生する「自然故障」です。自然故障とは、使用期間の経過や通常の使用によって発生する故障のことを指します。画面の割れや水没などの明らかな落下・水濡れによる故障は、通常、自然故障ではなく「誤使用」と見なされ、保証の対象外となります。
中古品の場合、メーカー保証が残っていることは稀です。したがって、販売店が提供する「長期保証」や「有償保証」の内容を購入前に必ず確認することが極めて重要です。例えば、以下のような点をチェックしましょう。
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保証期間はいつまでか
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保証対象はどの部分か(バッテリーは含まれるか)
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保証の対象外行為は何か(落下、水没など)
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保証を受けるための手続きや連絡方法
これらの情報は、販売店のウェブサイトの「利用規約」や「保証規定」ページに詳細が記載されていることがほとんどです。面倒でも必ず目を通し、万一の時のためにスクリーンショットを取って保存しておくことをお勧めします。
画面割れの修理相場は?純正と非純正パーツの価格の差
スマホの故障で最も多いと言われるのが画面の破損、いわゆる「画面割れ」です。修理費用は、使用するディスプレイの種類によって大きく2つに分けられます。
修理の種類 | 特徴 | 相場(例) | メリット | デメリット |
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純正パーツを使用した修理 | メーカー純正のディスプレイユニットを使用。 | 15,000円~35,000円以上(機種による) | ・色味や輝度、タッチ感応が元通り。・防水性が維持される可能性が高い。 | 費用が高額。メーカー純正品の在庫がないと修理不可。 |
非純正パーツ(互換品)を使用した修理 | 純正品と互換性のある第三者が製造したディスプレイ。 | 8,000円~20,000円程度 | 費用を抑えられる。多くの修理店で対応可能。 | 発色や明るさが純正品と異なる場合がある。タッチの感度が少し落ちる可能性も。防水性能は保証されない。 |
最新の高価な機種ほど純正パーツの単価は高くなります。例えば、iPhoneの最新モデルだと純正交換では4万円を超えることもあります。一方、中古市場で人気のiPhone 8やiPhone SE(第2世代)などの比較的旧いモデルでは、非純正品であれば1万円以下で修理できる場合もあります。
純正品と非純正品、どちらを選ぶかは、端末をあとどのくらい使う予定か、そして予算によって決まります。短期間の使用であればコストパフォーマンスに優れる非純正品、長く快適に使いたいのであれば純正品、というのが一つの選択肢です。修理を依頼する際は、業者にどちらの部品を使用するのか、価格の内訳はどうなっているのかを必ず確認するようにしましょう。
バッテリー交換の費用目安と寿命を迎える前の対策
バッテリーはスマホの部品の中で最も劣化が早い消耗品です。中古で購入した時点ですでにバッテリーが劣化している可能性も十分にあります。バッテリー交換の費用相場は5,000円から1万5,000円程度と、画面修理に比べると比較的安価です。
バッテリーの寿命が近づいてくると、以下のような症状が現れます。
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充電してもすぐに電池が減る
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充電中に異常に発熱する
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充電が100%までいかない、または一定のパーセントで止まる
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突然電源が落ちる(特にバッテリー残量が少ない時)
こうなる前に、バッテリーを長持ちさせるための習慣を身につけましょう。
バッテリー寿命を延ばす3つの対策
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極端な充電を避ける
バッテリーに負担をかけるのは、0%まで使い切る行為と、100%になった後も長時間充電し続ける行為です。可能であれば、バッテリー残量を20%~80%の範囲で維持することを心がけると、劣化の速度を緩和できると言われています。 -
高温環境を避ける
スマホにとって熱は大敵です。夏場の車内に放置したり、充電しながら重いゲームをプレイしたりすると、バッテリーが過熱し、寿命を縮める原因になります。充電時はなるべく涼しい場所で、カバーを外して放熱しやすい状態にしておくのも有効です。 -
純正または認証された充電器を使う
適切な電流・電圧が供給されない安価な非純正充電器は、バッテリーを傷める原因となります。可能な限り、純正品やMFi(Made for iPhone)認証などのメーカー公認のアクセサリーを使用するようにしましょう。
バッテリーの状態は、iPhoneでは「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」から最大容量を確認できます。Android端末では、バッテリー診断ができるアプリを利用するか、暗号番号を入力して隠しメニューを呼び出す方法があります。定期的に健康状態をチェックする習慣をつけると、突然の故障を防ぐことができます。
水没(水分障害)時の修理は可能?費用と復旧の成功率
スマホを水没させてしまった場合、まず何よりもすべきはすぐに電源を切ることです。電源が入ったままの状態は、水が通電し内部の基板をショートさせて深刻なダメージを与える危険性が高まります。また、よく言われる「ドライヤーで吹かす」「米粒に埋める」といった行為は、かえって水分を内部に押し込んだり、細かい粒が端子部分に入り込んだりする原因となるため、逆効果です。
水没修理の成功率は、水没からの時間と適切な初期対応で大きく変わります。修理業者では、専用の超音波洗浄機やアルコールを使用して基板の洗浄と腐食防止処理を行うことで、復旧を図ります。しかし、復旧の成功率は100%ではなく、特に海水は導電性が高く腐食が進みやすいため、真水のプールや洗面所に落とした場合よりも成功率は低くなります。
水没修理の費用は、症状によって幅があります。
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軽度(基板の洗浄と乾燥のみで復旧する場合): 5,000円~15,000円程度
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中度(一部の部品(カメラ、スピーカー等)の交換が必要な場合): 15,000円~30,000円程度
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重度(基板そのものの交換や修復が必要な場合): 30,000円以上(事実上、買い替えを迫られるケースも多い)
水没は物理的な破損以上に復旧が難しく、かつ高額な修理になり得る故障です。海やプールなど水回りで使用する際は、防水機能に過信せず、防水ケースの使用を強くお勧めします。
充電できない!故障原因は端子不良?それとも充電器?
充電ができないというトラブルは、必ずしもスマホ本体の故障が原因とは限りません。以下の手順で、簡単にできる切り分け確認をしてみましょう。
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充電器とケーブルの確認
別の充電器とケーブルの組み合わせで試してみてください。他の組み合わせで問題なく充電できるなら、元の充電器やケーブルが故障している可能性が極めて高いです。ケーブルは特に断線しやすい部分です。 -
充電端子の確認
スマホの充電端子(LightningやUSB-Cポート)をよく観察してみてください。ホコリやゴミが詰まっているだけで接触不良を起こしているケースが非常に多いです。エアダスターで優しく吹くか、爪楊枝など尖っていないもので慎重にほこりを取り除いてみましょう。 -
再起動と設定の確認
一時的なソフトウェアの不具合で充電できなくなることもあります。一度再起動をかけてみましょう。また、iPhoneでは「設定」→「バッテリー」からバッテリーの状態を、Android端末では「設定」→「電池」などから充電状態に異常がないか確認できます。
これらの確認をしても解決しない場合、以下のようなハードウェアの故障が考えられます。
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充電端子(ポート)の物理的な破損: 修理費用の相場は5,000円~15,000円程度。
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バッテリーの故障: 交換費用は5,000円~15,000円程度。
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充電回路や基板の故障: 修理が難しく、費用も高額(20,000円以上)になる可能性があります。
まずは身近なところから原因を特定し、それに応じた対処をすることが、時間と費用の節約につながります。
カメラが起動しない…修理以外に自分でできる確認方法
カメラアプリが起動しない、真っ暗になる、またはクラッシュしてしまう場合、以下のことを確認してみてください。
自分でできる確認リスト
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再起動: 最も基本的な対処法ですが、一時的なソフトの不具合を解消する可能性があります。
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ストレージの空き容量確認: 端末の空き容量が極端に少ない場合、カメラアプリが画像を保存できずに正常に動作しないことがあります。
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アプリの更新とキャッシュクリア: カメラアプリやシステムの更新が pending になっていないか確認します。Androidでは、アプリ情報から「キャッシュを削除」してみましょう。
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他のアプリでカメラは使えるか?: InstagramやLINEなどの他のアプリでカメラ機能を起動してみます。もし他のアプリでは使える場合、標準カメラアプリ自体に問題がある可能性が高いです。
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権限の確認: カメラアプリにカメラを使用する「許可」が下りているか、設定メニューから確認しましょう。
これらを試してもダメな場合、レンズに異常な傷や汚れがないか、あるいは本体を最近落下させていないかを思い出してください。物理的な衝撃により、カメラモジュールとの接続が緩んでしまっている可能性があります。
カメラモジュール自体の故障となると、自分で直すのは難しいです。修理費用は機種によって大きく異なりますが、背面のメインカメラの交換で8,000円~20,000円程度が相場です。中古スマホの場合、カメラモジュールのみの故障であれば修理の価値は十分にありますが、前述した基板故障など他の症状を併発している場合は、総合的に判断する必要があります。
中古スマホ購入時にかける!故障リスクを減らす3つの確認ポイント
中古スマホを購入する際、少しでも故障リスクの低い端末を選ぶためのチェックポイントをご紹介します。実際に店頭で手に取れる場合や、ネット購入で詳細な説明がある場合に確認したい項目です。
1. 外観の状態を細かくチェックする
* 画面: キズや割れはないか。表示に異常(色むら、タッチの効かない部分)はないか。
* ボディ: 大きな凹みやひび割れはないか。これは端末に強い衝撃が加わった証拠であり、内部の基板がダメージを受けている可能性があります。
* ボタン: 電源ボタンや音量ボタンがきちんと反応するか。押し心地が緩すぎたり硬すぎたりしないか。
* 充電端子: 端子内部が変色したり、広がったりしていないか。ほこりが詰まっていないか。
2. 基本動作を必ずテストする
* 通話テスト: 実際に電話をかけて、マイクとスピーカーが正常に機能するか確認する。
* Wi-Fi、Bluetooth: 検索と接続が問題なく行えるか。
* カメラ: 前面・後面カメラ両方を起動し、ピントやフラッシュがきちんと動くか。
* 各種センサー: 明るさセンサー(画面の自動輝度調整)、近接センサー(通話中に画面が消える機能)が働くか。
3. バッテリーの状態を確認する
iPhoneの場合は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」で最大容量を確認できるよう、売り主に依頼しましょう。80%を切っている場合は、購入後すぐにバッテリー交換が必要になる覚悟が必要です。Android端末でも、バッテリー情報を表示するアプリ(例:AccuBattery)のスクリーンショットを提供してもらうなどの方法があります。
これらのポイントを確認することで、「買ってから思っていたのと違った」という失敗を大きく減らすことができます。信頼できる業者は、こうした情報を商品説明にきちんと記載しているものです。
スマホ保険(携帯保険)は格安スマホでも加入できる?
「スマホ保険」や「携帯保険」は、画面割れや水没などの故障・事故に対し、比較的安い保険料で何度か安価に修理できるサービスです。大手キャリアで新品を購入する際にはオプションとして加入しますが、中古スマホや格安SIMの端末でも加入できるのでしょうか?
答えは「YES」です。最近では、キャリアに縛られない、いわゆる「独立系」のスマホ保険が多数登場しています。これらの保険は、SIMフリー端末や中古で購入した端末、さらにはタブレット端末などにも適用可能なものがほとんどです。
独立系スマホ保険の特徴
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対象端末: キャリア問わず、多くの機種に対応(ただし、発売から~年以上経過した機種は対象外などの制限あり)。
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保険料: 月額500円~1,000円程度が相場。
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補償内容: 画面破損や水没などの故障を、自己負担額3,000円~10,000円程度で修理可能(年1回~2回など回数制限あり)。
加入を検討する際は、自分の端末が対象機種に含まれているか、保険料と自己負担額のバランスは妥当か、そしてどのような場合が補償対象外(例:紛失・盗難)になるのかを必ず確認しましょう。月額の保険料と、万一の時の修理費用を天秤にかけて、加入する価値があるかどうかを判断することが重要です。
修理に出さずに済む!日常からできる故障予防対策5選
高額な修理代を支払ったり、面倒な修理に出す前に、日頃からできる故障予防はたくさんあります。良い習慣を身につけて、スマホの寿命をできるだけ長く保ちましょう。
1. 衝撃から守る「ケースと保護フィルム」の装着
これは最も基本かつ効果的な対策です。落下時の衝撃を吸収するクッション性の高いケースと、画面のキズや割れを防止する強化ガラス製の保護フィルムは、必須の投資と言えます。特に中古スマホは、外観の傷がそのまま価値低下に直結するため、購入後すぐに装着することをお勧めします。
2. 高温・低温環境を避ける
スマホのリチウムイオンバッテリーは熱に非常に弱いです。夏場の車内に放置するのは絶対に避け、充電中もなるべく熱がこもらない涼しい場所で行いましょう。特に、カバーを付けたまま充電しながら重いアプリを起動するのは、発熱の原因になります。また、寒い冬場もバッテリーの消耗が早まるため、注意が必要です。
3. 充電の習慣を見直す
「充電は20%を切る前に、100%まで充電しない」というのが、バッテリーを長持ちさせる現代の常識です。満充電状態を維持し続けるよりも、こまめに充電する方がバッテリーへの負担は少ないと言われています。就寝中の充電はなるべく避け、80%前後で充電を止められるようにすると良いでしょう。
4. 水分や埃からの保護
防水機能があっても過信は禁物です。お風呂場やキッチンなど水気が多い場所での使用は極力控え、海やプールに持っていく際は防水パウチや防水ケースの使用を徹底しましょう。また、ポケットやバッグの中のホコリが充電端子に詰まらないよう、使わない時はキャップを付けるなどの対策も有効です。
5. ソフトウェアを最新の状態に保つ
メーカーが提供するOSのアップデートには、セキュリティホールの修正だけでなく、バッテリーの効率を改善する最適化や、不具合を解消するパッチが含まれていることがよくあります。面倒がらずに、最新のソフトウェアに更新する習慣をつけましょう。これにより、ハードウェアの故障の原因となるソフトウェアのバグを未然に防げる可能性があります。
これらの対策は、ほんの少しの心がけで実行できるものばかりです。スマホを大切に扱うことで、故障のリスクを大幅に下げ、結果的に長く快適に、そして経済的に使い続けることができます。
自分で修理は可能?DIY修理のメリット・デメリットとリスク
「修理代が高いなら、自分で直してみよう」と考えたことはありませんか?実際、iFixitなどの海外サイトを中心に、多くの機種の修理マニュアルや工具キットが販売されており、DIY修理の文化は広がりつつあります。
DIY修理のメリット
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費用を大幅に抑えられる: 人件費がかからないため、部品代のみで済みます。例えば、iPhoneのバッテリー交換キットは5,000円前後で購入可能です。
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修理の過程を知る楽しさ: 自分で分解・組み立てをすることで、端末の構造への理解が深まり、愛着もわきます。
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時間の自由度が高い: 業者に預ける期間がなく、自分の好きな時間に作業できます。
DIY修理のデメリットとリスク
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技術力と細かい手先の器用さが要求される: 極小のネジや繊細なコネクタを扱うため、初心者には難易度が高い作業です。
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故障を悪化させるリスクがある: 知識不足や操作ミスで、修理対象以外の部分を傷つけ、取り返しのつかない状態にしてしまう可能性があります。
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防水機能の喪失: 一度分解した端末は、特殊な接着テープなどで密閉されているため、完全に元の防水性能を復元するのはほぼ不可能です。
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保証の消失: 万が一、端末にメーカー保証が残っていた場合、自分で分解した時点で保証は無効になります。
初心者にお勧めできるDIY修理と、そうでない修理
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比較的容易: バッテリー交換(ただし、接着剤で固定されている機種は要注意)、カメラモジュールの交換
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上級者向け: ディスプレイ交換(デジタイザーとLCDが一体型のもの)、充電端子の交換、スピーカーの交換
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非推奨: 基板関連の修理(水没洗浄など)、ホームボタンやTouch IDが絡む修理(ペアリングの問題)
DIY修理に挑戦する場合は、必ず事前に対象機種の修理難易度(iFixitでは「Repairability Score」として公開)を確認し、必要な工具と時間に余裕を持って臨みましょう。自信がない場合は、プロの業者に依頼するのが無難な選択です。
修理業者を選ぶポイント!安心して任せられるお店の見分け方
修理を業者に依頼する際、どのお店を選べば良いか迷うものです。安さだけを基準に選ぶと、後でトラブルになる可能性もあります。信頼できる業者を見極めるためのチェックポイントをまとめました。
1. 見積もりが明確で、追加費用が発生しない
信頼できる業者は、診断後に修理費用の内訳(人件費、部品代)を明確に提示します。「修理してみないとわからない」という曖昧な説明や、作業途中で「これも直さないとダメです」と高額な追加費用を請求してくる業者は要注意です。多くの良心的な店舗は、「見積もり無料」かつ「追加費用なし」を謳っています。
2. 口コミや評判を必ずチェックする
Googleのビジネスプロフィールやホームページの口コミをよく読みましょう。単に星の数だけでなく、具体的な内容(対応の丁寧さ、修理の品質、アフターサービスなど)を確認することが重要です。悪い口コミにも目を通し、どのようなトラブルが起きているかを把握しましょう。
3. 保証期間が設けられている
修理後、一定期間の保証(例:90日間や半年)を設けている業者は、自らの仕事に自信がある証拠です。万一、同じ不具合が再発した場合、無償または安価で再修理に対応してくれます。保証内容についても、事前にしっかり確認しましょう。
4. 実店舗がある(あるいは連絡先が明確)
問い合わせ先がメールフォームのみ、あるいは電話番号が非公開の業者は、万一トラブルが発生した時に連絡が取れないリスクがあります。実店舗がある、または電話での問い合わせが可能な業者の方が、より安心感があります。
5. 修理の流れや使用部品について丁寧に説明してくれる
顧客の疑問に親切かつ専門的に答えてくれるかどうかは、重要な判断材料です。純正パーツと非純正パーツの違いや、修理に伴うリスク(例:防水性能の低下)についても、きちんと説明してくれる業者は信頼できる傾向にあります。
時間に余裕があるなら、複数の業者から見積もりを取って比較してみることをお勧めします。適正な価格帯や、対応の違いがよくわかります。
修理費用が高すぎる…そんな時の最終手段と買い替えの判断基準
修理業者から提示された見積もりが想像以上に高額で、「修理するべきか、買い替えるべきか」で悩むことはよくあります。そんな時に考えるべき判断基準をご紹介します。
修理よりも買い替えを検討した方が良いケース
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修理費用が、同機種の中古相場の50%を超える場合
例えば、現在使っている端末の中古相場が2万円なのに、修理見積もりが1万5千円もする場合は、修理の経済的合理性が薄いと言えます。修理後も他の部分が故障するリスクは残ります。 -
端末が発売から4年以上経過している場合
旧い端末は、OSのアップデートが受けられなくなりセキュリティ上のリスクが高まります。また、修理してもアプリの動作が重く、使い物にならない可能性があります。修理費用を新たな格安スマホの頭金に回した方が、結果的に満足度が高まるかもしれません。 -
複数箇所が同時に故障している場合
画面が割れ、かつバッテリーも駄目で、さらにカメラも不調…といったように、多岐にわたる不具合がある場合、修理費用が嵩みます。この場合、まとめて修理するよりも、買い替えた方がコストパフォーマンスが良いケースがほとんどです。
最終手段としての「下取り」と「データ移行」
たとえ故障した端末でも、「下取り」の対象となる場合があります。特に大手家電量販店やオンラインショップでは、動作しない端末でも「故障品・動作不明品」として数千円程度の下取り価格がつくことがあります。新しい端末を購入する際に、ぜひ確認してみてください。
何よりも重要なのは、「データのバックアップ」です。故障する前にバックアップが取れていれば、買い替えは大きなストレスにはなりません。日頃からGoogleフォトやiCloud、パソコンへのバックアップを習慣化させておくことが、万一の時の最高の対策です。画面が割れて操作できなくても、データ復旧業者に依頼すればデータだけは救出できる可能性もありますが、費用は高額になります。
修理と買い替え、どちらを選ぶかは、単純な費用比較だけでなく、端末への愛着や今後の使用計画も含めた総合的な判断が必要です。この記事でご紹介した情報が、皆さんが適切な判断を下すためのお役に立てれば幸いです。
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